NetCommonsはCMS(Contents Management System)とLMS(Learning Management System)とグループウェアを統合したコミュニティウェアです。 本マニュアルでは、NetCommons2.0以降のバージョンの「管理系モジュール」の使い方について解説します。
NetCommonsには、外部配信向けのポータルサイトの機能(パブリックスペース)、個人のバーチャルオフィスとしての機能(プライベートスペース)、グループの情報共有のための機能( グループスペース)が1つのシステムの中で統合されています。
パブリックスペース
「パブリックスペース」とは、通常のウェブサイト同様に広く社会に公開されている部分を指します。
パブリックスペースは、「トップページ」と呼ばれるページのほかに、いくつかの「パブリックルーム」によって構成されています。インストール時には、管理者のみが管理するパブリックルームがデフォルトで作成されます。
グループスペース
会員だけがアクセスできる領域のうち、複数の会員が参加して共同作業をするための場所が「グループスペース」です。
グループスペースはいくつかの「グループルーム」により構成されています。グループルームにどの会員をどのように参加させるかは「ルーム管理」というモジュールによって管理します。グループルームは「授業」「共同研究」「委員会」「ミーティング」などの目的で活用することができるでしょう。
プライベートスペース
デフォルトの設定では、「一般」以上の「ベース権限」をもつ会員は「プライベートルーム」を確保することができます。これらの集合体を「プライベートスペース」と呼びます。
「プライベートルーム」は(デフォルトの設定では)会員個人のみが閲覧できる領域であり、管理者であっても内容を除き見ることは許可されません。
プライベートルーム内に、さまざまなモジュールを配置することによって、サイト内の情報を編集して閲覧したり(「新着情報モジュール」)、必要なファイルを整理して格納したり(「キャビネット」モジュール)、予定を確認したり(「カレンダー」モジュール)することができます。プライベートルームを上手に使いこなすことによって、個人のバーチャルデスクトップをもつことができるでしょう。
NetCommonsによるサイトは、各スペース内に「ページ」を設置し、その上にドラッグ&ドロップによる操作であらかじめ用意されている「モジュール」を配置することで構築します。また、モジュールの操作は多くのワープロソフトのインターフェイスにあわせてあります。そのため、HTMLの記法を知らない人でも短時間で操作を習得することができ、また、短時間で美しくデザインされたウェブサイトを構築することができます。
1-2 NetCommonsの内部構成
NetCommonsでは、「ユーザ」「コンテンツ」「表現」を適切に管理することによって、リアルな社会における情報のやりとりをネット上に具現化しています。まずはNetCommonsでしばしば登場する概念を整理しておきましょう。
コンテンツの管理
NetCommonsにおいては、やりとりされるすべての情報を「コンテンツ」として位置づけます。コンテンツは、ページ上に設置してある情報共有用のさまざまな機能「モジュール」に登録されることによって格納されます。
ユーザは与えられた権限の範囲内で「コンテンツ」を閲覧したり編集することができます。「モジュール」の集合は「モジュールクラス」と呼ばれます。代表的な「モジュールクラス」には、掲示板・キャビネット・日誌・汎用データベース・フォトアルバム・ToDo・リンクリスト・フォトアルバム・アンケート・小テスト・レポート・登録フォームがあります。
ユーザの管理
ユーザは、ログインIDをもつ「会員」とログインIDを持たない「非会員」に分けられます。非会員はパブリックスペースで作成されたページに設置されたモジュールを通じて情報を閲覧します。会員は、登録の際に「ベース権限」を与えられます。これは、サイトにおいて(1)どのモジュールを利用可能か(2)どの情報にアクセス可能か、という権限を決定するものです。
会員は管理者またはルーム管理者によって、アクセス可能な(0個以上の)「グループルーム」を割り当てられます。リアルな社会においてそうであるように、会員は、それぞれのグループルームにおいて、(1)主担(2)モデレータ(3)一般(4)ゲストのいずれかの「役割」を与えられます。
会員は参加しているグループルームにおいて、与えられた権限・役割の範囲の中で、情報の発信の担い手となり、また情報の受け手となります。NetCommonsにおいては、「権限」とは「人およびサイトの管理にどのようにかかわるか」を意味し、「役割」とは「(グループルーム内において)どのようにコンテンツおよび表現の管理にかかわるか」を意味します。
表現の管理
NetCommonsで作られたサイトは、動的に生成される「ページ」の集積として表現されています。
ページには、それよりも下位のページを持つ「カテゴリ」と単なる「ページ」とに分類されます。NetCommonsで作られたサイトは、(デフォルトでは)「トップページ」と呼ばれる特別のページを持ちます。このページは削除することはできません。
各ページは、位置情報と表示方法という情報をもつ「ブロック」に配置されたモジュールの組み合わせとして表現されます。「ブロック」における表現を通じて、ユーザはサイト上でやりとりされている情報を閲覧する仕組みです。各ブロックは、「セッティングモード」をONにした状態で、上部に表示されるバーをドラッグしてページ上の自由な位置に移動させることができます。
各ルームには、必ずカテゴリが割り当てられます。そのカテゴリの下にページを追加し、その上にモジュールを配置することで、各ルームの目的に応じた情報共有の場を構築することができます。
NetCommonsは、大学共同利用機関法人情報・システム機構 国立情報学研究所が開発したPHPによるオープンソースのコミュニティウェアです。
本ソフトウェアの著作権は情報・システム研究機構およびプログラムを作成した各個人に帰属し、
NetCommons1.×系については、GNU 一般公衆利用許諾契約書(GPL)
(参考:日本語訳:http://www.opensource.jp/gpl/gpl.ja.html)NetCommons2.×系については、FreeBSDライセンス
によって公開されています。
本ソフトウェアを利用する方は、NetCommonsのバージョンを確認の上、それぞれのライセンスの精神をご理解の上、ご利用ください。